Cloud Sync
Cloud Sync を使用すると、ご使用の Synology NAS と、以下の例のような複数のパブリック クラウド サービス間でファイルを同期したり、共有したりすることができます:
- Amazon Cloud Drive
- Amazon S3
- Amazon S3 対応クラウド サービス
- Baidu Cloud
- Box
- Dropbox(Dropbox for Business も含む)
- Google Cloud Storage
- Google ドライブ(Google Drive for Work を含む)
- hicloud S3
- HiDrive
- hubiC
- IBM SoftLayer
- Megafon Megadisk
- Microsoft OneDrive (Office 365 および OneDrive for Business を含む)
- OpenStack 対応クラウド サービス
- Rackspace
- SFR NAS Backup
- WebDAV
- Yandex Disk
新しい接続の作成
Synology NAS とパブリック クラウド サービスの間でファイルを同期するには、ユーザー情報を使って Cloud Sync で接続を確立してサービス プロバイダーとリンクする必要があります。
新規の接続を作成する:
- Cloud Sync のユーザー インターフェイスで左下角にある [作成] アイコンをクリックすると、ウィザードが起動します。
- ファイルを同期するパブリック クラウド サービスを選択し、[次へ] をクリックします。
- Dropbox、Baidu Cloud、Google Drive、Box、OneDrive、Amazon Cloud Drive、Megafon Megadisk、HiDrive、hubiC:ユーザー資格情報によってログインします。
- WebDAV:サーバー アドレス、アカウントおよびパスワードを入力します。サーバー アドレスは、以下に指定されるフォーマットに従わなければなりません:
- 目的の WebDAV サーバーの http または https URL をコロンの後にカスタム ポート番号と一緒に入力します。例:http://mywebdavserver.synology.me:5005 または https://mywebdavserver.synology.me:5006
- Cloud Sync は、URL が http または https を表示しない場合、http によってサーバーに接続します。
- ポート番号が、URL で指定されない場合、Cloud Sync は、http 接続でポート番号 80 にアクセスし、https 接続でポート番号 443 にアクセスします。
- パスは、URL に添付されることが可能です、例:https://mywebdavserver.synology.me:5006/webdav/folder
- Yandex:アカウントとパスワードを入力します。
- Google クラウド ストレージ:ユーザー資格情報によってログインし、次にプロジェクト ID と Bucket 名を入力します。
- IBM Softlayer:ユーザー名と API キーを入力し、次のページで地域とコンテナを選択します。
- RackSpace:ユーザー名と API キーを入力し、次のページで地域とコンテナを選択します。
- OpenStack Swift 対応クラウド サービス:識別サーバー アドレスを入力し、サーバーがサポートする KeyStone プロトコル バージョンを選択します:
- バージョン 1.0:ユーザー名と API キーを入力します
- バージョン 2.0:ユーザー名、パスワード、テナント ID、テナント名(任意)を入力します。
- バージョン 3.0:ユーザー名、パスワード、テナント ID、テナント名(任意)、ドメイン ID、ドメイン名(任意)を入力します。
- ID サービスを経て、次のページで地域とコンテナを選択できます
- S3 Storage:サーバーを選択し(Amazon S3、Amazon S3 China、または直接サーバーアドレスを入力してください)、次に、アクセスキー、シークレットキー、Bucket 名を入力してください。ユーザーが指定した S3 サービスホストを入力する場合、[S3 サーバー アドレス] 欄に、「s3.amazonaws.com」、または「api.suite-stockage-cloud.sfrbusinessteam.fr」などのように入力してください。
- hicloud S3:アクセス キー、秘密のキー、Bucket 名を入力します。
- SFR NAS Backup:アクセス キー、秘密のキー、Bucket 名を入力します。
- 認証が完了したら、次の欄に入力して [次へ] をクリックします。
- タスク名: この名前は接続リストに表示されます。
- ローカル パス: ローカルフォルダを選択します。このフォルダにあるすべてのディレクトリとファイルがリモート フォルダに同期されます。
- リモート パス: リモートフォルダを選択します。このフォルダにあるすべてのディレクトリとファイルがローカル フォルダに同期されます。
- 同期方向: 同期を [双方向] にするか、[ローカルでの変更のみをダウンロードする]、または [ローカルでの変更のみアップロードする] のうちどれにするかを選択します。
- [データ暗号化] にチェックマークを付けて、クライアント再度でのデータ暗号化を有効にします。
- 必要であれば、[同期元フォルダでファイルを削除しても同期先フォルダではファイルを削除しない] にチェックマークを付けてください。
- 同期設定をさらに調整するには、[詳細設定] をクリックします。
- 最大ファイルサイズの上限を設定するか、特定のファイル名またはファイル名の拡張子を除外する、または同期したくないフォルダのチェックマークを外すことで、特定のファイルを同期しないようにすることができます。
- フォルダ:同期しないサブフォルダのチェックマークを外します。
- 最大ファイル サイズ:ファイルが指定したサイズよりも大きい場合は同期されません。
- ファイル名:指定されたファイル名を持つファイルは同期されません。
- ファイル拡張子:指定した拡張子を持つファイルは同期されません。*.[拡張子] を表に追加します。例:*.iso。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
- 1 つのユーザー情報で 1 つの接続を作成することができます。異なるユーザー情報を使って複数の接続を作成することは可能ですが、同じユーザー情報で接続を重複することはできません。
- Baidu の制限上、Baidu Cloud ストレージの [マイアプリケーションのデータ] > [Cloud Sync] フォルダーにしかファイルを同期できません。
- ピリオド (.) またはスペースで終わるファイル名またはフォルダ名は、「ファイル名._DiskStation_変更日_TailCharacterConflict」のように名前が変更されます。
- WebDAV を介して Cubby を使用する場合、ファイルが含まれたフォルダを削除すると、同期後に Cubby サーバーがそれを作成し直します。(たとえば、「フォルダー /A」を削除したとすると、Cubby はフォルダーとそのコンテンツを「フォルダー /a」としてダウンロードします)。
- 一般的に、Cloud Sync で同期されないファイルがある場合は、次のような状況が考えられます。
- フォルダパスまたはファイルパスに次の文字が含まれている:
* : ? \ / " < > |
- ファイル名が次のいずれかで始まる:
._ ~ .SYNOPPSDB
- ファイル/フォルダ名が以下のような名前であるか、以下の文字列が含まれる:
.ds_store desktop.ini @eadir thumbs.db .SynologyWorkingDirectory #recycle Icon\r $Recycle.Bin @sharebin @SynologyCloudSync cloudsync_encrypt.info
- フォルダまたはファイルのパスが 2048 文字を超えている。
- ファイル名が 255 文字を超えている。
- フォルダーまたはファイルがマウント ポイントに位置している。
- 特殊なケースとして、Cloud Sync で同期されないファイルがある場合は、次のような状況が考えられます。
- Google Drive の場合:
- Baidu Cloud の場合:
- ファイル名の先頭にピリオド (.) が使われている。
- ファイル/フォルダー名が次のような名前であるか、次の文字列が含まれる:
.baohe .cache
- Dropbox の場合:
- ファイル名が次のいずれかで始まる:
.dropbox .cache
- ファイル/フォルダー名が次のような名前であるか、次の文字列が含まれる:.dropbox。
- Box の場合:
- 1 つのファイルのサイズがアカウントの上限以上。
- ファイルの形式が bookmark。
- OneDrive の場合:
- ファイルの形式が note ドキュメント。
- 1 つのファイルのサイズが 10 GB 以上。
- ファイルの形式が note ドキュメント。
- 1 つのファイルのサイズが 10 GB 以上。
- ファイル名が次の文字で始まる:
" "
- OneDrive for Business の場合:
- 1 つのファイルのアップロード サイズが 100 MB 以上。
- 1 つのファイルのダウンロード サイズが 10 GB 以上。
- ファイル名が 128 文字を超えている。
- フル ファイルパスが 250 文字を超えている。
- フォルダまたはファイル名に次の文字が含まれている:
\ / : * ? " < > | # { } % ~ &
- フォルダまたはファイル名が次の文字で始まる:
" ~ "
- フォルダまたはファイル名が次の文字で終わる:
" . "
- フォルダまたはファイル名が次で終わる:
_files _Dateien _fichiers _bestanden _file _archivos _tiedostot _pliki _soubory _elemei _ficheiros _arquivos _dosyalar _fitxers _failid _fails _bylos _fajlovi _fitxategiak _private
- ファイル名に次が含まれる:
ehthumbs.db .ashx .asmx .json .soap .svc .xamlx
- ファイル名が次の文字で始まる:
.
- 次の拡張子を持つファイル:
tmp ds_store
- フォルダやファイル名が次のいずれかである:
フォーム
- フォルダ名に次が含まれる:
_vti_
- 1 つのファイルのダウンロード サイズが 10 GB 以上。
- ファイル名が 128 文字を超えている。
- フル ファイルパスが 250 文字を超えている。
- フォルダまたはファイル名に次の文字が含まれている:
\ / :* ?" < > | # { } % ~ &
- フォルダまたはファイル名が次の文字で始まる:
" ~ "
- フォルダまたはファイル名が次の文字で終わる:
" ."
- フォルダまたはファイル名が次で終わる:
_files _Dateien _fichiers _bestanden _file _archivos _tiedostot _pliki _soubory _elemei _ficheiros _arquivos _dosyalar _fitxers _failid _fails _bylos _fajlovi _fitxategiak _private
- ファイル名に次が含まれる:
ehthumbs.db .ashx .asmx .json .soap .svc .xamlx
- ファイル名が次の文字で始まる:
" . " " "
- 次の拡張子を持つファイル:
tmp ds_store
- フォルダやファイル名が次のいずれかである:
フォーム
- フォルダ名に次が含まれる:
_vti_
- hubiC の場合:
- 1 つのファイルのサイズが 5 TB 以上。
- フォルダー名が次のような名前であるか、次の文字列が含まれる:.ovhPub。
- Google Cloud Storage の場合:
- 1 つのファイルのサイズが 5 TB 以上。
- フォルダパスまたはファイルパスに次の文字が含まれている:
: * ? " < > | \ / # [ ]
- ファイル/フォルダー名は空白。
- フォルダまたはファイルのパスが 1024 文字を超えている。
- OpenStack Swift 対応クラウドサービス(IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK):
- フォルダまたはファイルのパスが 1024 文字を超えている。
- Amazon Cloud Drive の場合:
- Amazon S3 対応クラウドサービス(Amazon S3、Hicloud S3、および SFR Stockage):
- フォルダパスまたはファイルパスに次の文字が含まれている:
: * ? " < > | \ / { ^ } % ` ] [ ~ #
- Amazon S3 および SFR ストレージ:
- フォルダまたはファイルのパスが 1024 文字を超えている。
- hicloud S3:
- フォルダまたはファイルのパスが 255 文字を超えている。
- 1 つのファイルのサイズが 1 TB 以上。
- Amazon S3:
- SFR:
- 同期しないファイル名を設定する場合、Windows では、あるファイル名が大文字で、また、小文字で同じファイル名のファイルが別にある場合、それらは同じファイル名として認識されます(例:A.txt と a.txt)。しかし、Linux と Mac システムでは、これらは別のファイル名として認識されます。
- Cloud Sync は Microsoft OneDrive と同じように、OAuth 認証規格に準拠します。認証を完了するために、OAuth2 は別のサーバーを必要とします(Synology でホストされ、台湾にあります)。お使いの Synology NAS はお客様のアカウント パスワードを保存または維持しません。あなたのユーザー情報は、ファイルの転送と同期のためだけに使用されます。Cloud Sync は、連絡先などの個人的なアカウント情報にアクセスしたり、公開したりすることはありません。
- Cloud Sync はファイルあたりのサイズの上限を強要しません。パブリッククラウド サービスが許す範囲内でファイルを同期することができます。
- Megadisk へのサポートにより、Synology NAS を Megadisk のバックアップ ストレージとして使用することができます。地域と条件により、Synology NAS から Megadisk へのアップロード速度は変わりますのでご注意ください。このため、Megadisk を Synology NAS のバックアップ ストレージとしてご使用になることはお薦めしません。
- Google クラウド ストレージ Nearline ストレージクラス は、頻繁に修正されないデータ用に設計されています。したがって、ファイルを編集または削除する場合、早期削除手数料が適用されることがあります。
- Google Cloud Storage にアップロードすると、Cloud Sync は、オブジェクトのバージョン管理はできなくなります。
- 1 個のファイルが割り当てられたセグメント サイズを超えた場合は、Dynamic Large Objects を使って OpenStack Swift がそれをアップロードします。
- OpenStack Swift Container の名前は、255 文字を超えることはできず、「/」を含むことはできません。
- Amazon Cloud Drive は、中国および日本では Amazon でのログインに対応していません。Amazon Cloud Drive が提供する、プラットフォームの制限 をご覧ください。
- データ暗号化:
- データの暗号化を行うには、リモート ルート フォルダへの読み書き権限が必要となります。
- 暗号化を有効にしたら、これを無効にしたり、パスワードを変更したりすることはできなくなります。
- NAS 上のローカル ファイルは暗号化されません。
- パブリッククラウド アカウント毎に 1 つの暗号化キーがあります。
- 暗号化を有効にすると、Cloud Sync がパブリッククラウドに @SynologyCloudSync と言う名前のフォルダを作成します。そのフォルダのファイルは変更しないでください。
- 初めて使用するときには、[設定] に [エクスポート] ボタンが表示されます。このボタンをクリックするとキーがエクスポートされ、安全な場所に保管されます。
- Amazon Infrequent Access Storage は、頻繁に修正されないデータ用に設計されています。したがって、ファイルを編集または削除する場合、早期削除手数料が適用されることがあります。
- Google Drive 同期タスクを [リモート チェンジのみをダウンロード] に設定すると、Google Docs のオフライン コピーを保存するために、[Google オンラインドキュメントを Microsoft Office または jpeg フォーマットに変換します] を有効にすることもできます。オフラインの Office 文書に行った変更は、Google Docs に転換されず、アップデートされないことにご注意ください。
- [高度な整合性チェックを有効にする] にチェックマークを付けると、Cloud Sync は、同期の結果の整合性チェックを拡張するために、パブリック クラウドと NAS との間で、各ファイルのハッシュ(ファイル サイズおよび最終更新時刻に加えて)を比較します。これには、より多くの時間とシステム リソースが必要になり、パブリック クラウドが詳細属性に対応しているかどうかによって異なります。詳しくは、ページの最下部をご参照ください。
接続の管理
接続できたら、接続情報を見たり、変更したりすることができます。
接続を管理する:
- 左側のパネルの接続リストから、編集したい接続を選択します。
- [概要] タブで、[管理] をクリックし、以下のいずれかを行ってください:
- 同期を一時停止:同期を一時停止します。
- 同期を再開:同期を再開します。
- リンク解除:Synology NAS とパブリック クラウド サービスの接続を解除します。
- 接続を編集:パブリック クラウド アカウントの認証が削除されたり、期限切れになったりしている場合は、[接続の編集] をクリックすると、情報がアップロードされ再度接続します。
注意:
- 次のパブリック クラウド サービスの接続のみを編集できます:
- Amazon Cloud Drive
- Baidu Cloud
- Box
- Dropbox
- Google Cloud Storage
- Google Drive
- hubiC
- Megafon Megadisk
- Microsoft OneDrive
接続を編集する:
- 左側のパネルの接続リストから、編集したい接続を選択します。
- [設定] > [全般設定] を選択し、次の項目を設定します。
- 接続名:この名前は接続リストに表示されます。
- 投票期間:Cloud Sync がパブリック クラウドとの同期を完了すると、Cloud Sync は設定した時間が経過すると再び同期を開始します。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
ポーリング期間とは Cloud Sync がパブリック クラウド上の変更内容をポールする間隔のことであり、変更内容をローカル フォルダに同期します。例えばポーリング期間を1時間と設定した場合、Cloud Sync はパブリック クラウドに接続し、1 時間毎にファイルの変更を検索します。最大ポーリング期間は、1 日(86400 秒)です。
トラフィック制御を管理する:
- 左側のパネルの接続リストから、編集したい接続を選択します。
- [設定] > [トラフィック制御] を選択し、次の項目を設定します。
- この値を 0 にすると、ファイル転送速度に制限がないことを意味します。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
トラフィック制御の設定は、パブリック クラウド接続全体に適用され、同時に転送されているすべてのファイルで共有されます。
S3 詳細設定を管理する:
- 左側のパネルの接続リストから、編集したい接続を選択します。
- [設定] を開き、[Amazon S3 詳細設定] から次のいずれかを行ってください:
- Amazon S3:
- Amazon S3 および Hicloud S3:
- サーバー側の暗号化を有効にする (AES-256)。
- Amazon S3、Hicloud S3 および SFR Storage:
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
OpenStack Swift 詳細設定を管理するには:
- 左側のパネルの接続リストから、編集したい接続を選択します。
- [設定] を開き、[OpenStack Swift 詳細設定] から以下のいずれかを行ってください:
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
同期タスク リストの管理
パブリック クラウド サービスに接続したら、同期タスクを表示、追加、削除、編集することができます。
同期タスクを追加する:
- 左側のリストから接続を選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- [作成] をクリックして、ウィザードに従い新しい同期タスクを作成してください。
注意:
同期するフォルダを選択する場合、同じ接続で、すでに同期したものと同じディレクトリのフォルダは同期できません。
同期タスクを削除する:
- 左側のリストから接続を選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- 同期タスクを選択し、[リンク解除] をクリックします。
注意:
タスクへのリンクを解除すると、再びリンクするときに完全な再同期が必要になります。新しく接続を設定する場合は、Cloud Sync が既存のファイルを自動的に比較し、変更された部分だけをアップロード/ダウンロードします。
Cloud Sync 選択的同期の設定を管理する:
選択的同期は、ファイルをフィルター化したり、パブリック クラウドサービスに同期したいフォルダーを選択できる Cloud Sync に用意された機能です。選択的同期を活用すると、パブリック クラウドサービス上に必要なファイルだけを保管でき、またその逆も同じように可能です。
- 左側のリストからパブリック クラウド サービスを選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- 同期タスクを選択し、[編集] をクリックします。
- [フォルダ] タブを開き、次のことを行ってください。
- 同期するフォルダを選択します。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
- [ファイルのフィルタ] タブでは、次のようなことが可能です。
- [ファイルサイズでフィルター] の中でファイルの最大サイズを設定することで、特定のファイルが同期されないようにします。
- 最大ファイル サイズは 1 ~ 10240(MB) の範囲で設定してください。「0」は無制限を意味します。
- [フイル形式でフィルター] の中で、ファイル名を入力したり、同期しないファイルやファイルの拡張子のチェックマークを外したりすることで、特定のファイルが同期されないようにします。
- ファイル名:指定したファイル名を持つファイルは、パブリック クラウドと同期できません。ファイル名の最大長は、255 文字です。
- ファイル拡張子:指定したファイルの拡張子は、パブリック クラウドに同期されません。*.拡張子 を表に追加します。例:*.iso。ファイルの拡張子の最大長は、255 文字です。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
同期方向の変更:
- 左側のリストからパブリック クラウド サービスを選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- 同期タスクを選択し、[タスク設定] をクリックします。
- [設定] タブで以下のいずれかを設定します。
- 同期方向: 同期を [双方向] にするか、[ローカルでの変更のみをダウンロードする]、または [ローカルでの変更のみアップロードする] のうちどれにするかを選択します。
- 必要であれば、[同期元フォルダでファイルを削除しても同期先フォルダではファイルを削除しない] にチェックマークを付けてください。
注意:
デフォルトにより、Cloud Sync は新しく追加されたファイルとフォルダをすべて同期します。
DSM システム トレイから Cloud Sync を管理する
Cloud Sync をインストールして起動した後は、パッケージ アイコンが DSM システム トレイの右上に表示されます。Cloud Sync を簡単かつ効率よく管理し、システム トレイから次の操作を実行することができます。
- 最近変更したファイルの監視。
- 転送速度と現行の転送の進行状況の表示。
- 接続を一時停止または再開。
- ペアリングした同期フォルダを開く。
- Cloud Sync の起動。
設定
管理者は右下と [管理者制御] の下にある [設定] アイコンをクリックし、Cloud Sync データベースの場所、最大同時アップロード/ダウンロード数、維持する最大ログ数を入力できます。
データベースの場所を指定する:
- [データベースの場所設定] ドロップダウン メニューでボリュームを選択します。
- [OK] をクリックして、設定を保存します。
同時アップロード/ダウンロード数を指定する:
- [同時アップロード/ダウンロード数] ドロップダウン メニューで数字を選択します。
- [OK] をクリックして、設定を保存します。
履歴ログの最大記録数を指定する:
- [最大記録] 欄に 5 から 100000 の間で数字を入力します。
- [OK] をクリックして、設定を保存します。
上級者向け
確実にファイルやフォルダを同期させるには、次の点にご注意ください。
パブリック クラウドの対応する属性
プラットフォーム |
ファイルのハッシュ |
Dropbox |
X |
Google Drive |
O (md5) |
Baidu |
O (md5) |
Box |
O (sha1) |
hubiC |
O (md5) |
Amazon S3 |
O (md5) |
WebDAV |
X |
Yandex |
X |
Amazon Cloud Drive |
O (md5) |
MegaFon |
O (md5) |
OpenStack Swift |
O (md5) |
Google Cloud Storage |
O (md5) |
Microsoft OneDrive |
O (sha1) |
Microsoft OneDrive for Business |
X |
注意:
- Dropbox および Google Drive のみが、最終更新時刻をサードパーティーによって更新されることが可能です。これは、その他のパブリック クラウドサービスの最終更新時刻が、常にファイルのアップロード時刻であることを意味します。
- ハッシュの値は、マルチパート アップロードによって Amazon S3 にアップロードされたファイルには使用できません。
- ハッシュの値は、Dynamic Large Object アップロードによって OpenStack Swift にアップロードされたファイルには使用できません。
- Cloud Sync は、Google Cloud Storage の md5 ハッシュを使用します。コンポジット オブジェクトの crc32 ハッシュは適用されません。
パブリック クラウド サービスに同期されないメタデータ:
- UNIX 読み書き権限および実行権限。
- Windows ACL。
- Mac の拡張属性。
- フォルダが前回変更された時間。
- ファイルが前回変更された時刻(Dropbox および Baidu Cloud)。
競合するコピーに対するデフォルトの操作:
ローカル Synology NAS とリモート パブリック クラウド アカウントの両方で同時にファイルまたはディレクトリが変更された場合は、Cloud Sync はできるだけローカルの変更を維持しようとします。クラウド サービスがバージョニングに対応している場合は、リモートでの変更内容は 1 つのバージョンとして保存されます。
次のクラウド サービスは、Synology NAS が休止 モードに入るのを阻止します。
- hubiC
- Amazon S3 対応クラウドサービス(Amazon S3、hicloud S3、および SFR NAS Backup)
- WebDAV
- Megafon Megadisk
- Google Cloud Storage
- OpenStack Swift 対応クラウドサービス(IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK)
- HiDrive
- Yandex Disk
Cloud Sync が Baidu Cloud から同じファイルをダウンロードし続けるのはなぜですか?
ファイルを Baidu Cloud にアップロードすると、Cloud Sync は両側のファイルのハッシュを比較して整合性を確認します。多くの場合、Baidu は不正なハッシュ値に反応するため、Cloud Sync はこのパブリック クラウド上のファイルと Synology NAS 上のファイルを検出しようとします。そのため、Cloud Sync はバージョンを合わせようとし、何度も同期するため、同じファイルを繰り返しダウンロードしてしまいます。
Cloud Sync が他のクラウド サービス PC のアプリケーションよりも遅いのはなぜですか?
次のような制限があるため、Cloud Sync ではパブリック クラウド サーバーとのファイル同期が、公式の PC アプリケーション(Dropbox や Baidu など)よりも遅くなる場合があります。
- クラウド サービス プロバイダーによる速度制限:この件に関して情報を発信しているパブリック クラウド サービスのプロバイダーはありませんが、パブリック クラウド サーバーは専用のトンネル/プロトコルを介して公式の PC アプリケーションと通信しているか、または常時彼らのサーバーにアクセスしているサードパーティのアプリケーション(Cloud Sync など)に帯域制限をかけている可能性があります。
- 増分アップデートなし:一部のクラウド サービス プロバイダーは、デベロッパーに対してファイルの変更を追跡するためのパブリック API をリリースしていません。つまり、少しファイルを変更しただけでも、ファイルが更新されるたびに Cloud Sync は毎回ファイル全体を再ダウンロードして同期しなければなりません。一方、クラウド サービス プロバイダーの公式 PC アプリケーションは変更したビットだけを再ダウンロードして同期することができるため、同期時間が短くなります。
- ローカル ネットワークの同期なし:一部のパブリック クラウド サービスのプロバイダーは、同一 LAN 内の既存のクライアントから 1 つのクライアントにファイルを取得させる技術である、LAN 同期を提供しているため、同期速度が飛躍的に高まります。ただし、LAN 同期はクライアント コンピュータに知らせずにそこにあるファイルにアクセスさせるため、セキュリティ上で問題があるかもしれません。この点から、Cloud Sync にはこの機能は含まれていません。
上記のような制限がありますが、Cloud Sync の同期性能を高めていくとともに、Synology NAS の安全性とセキュリティを維持してまいります。