Cloud Sync
Cloud Sync を使用すると、ご使用の Synology NAS と、以下の例のような複数のパブリック クラウド サービス間でファイルのシームレスな同期や共有を行うことできます。
- Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS)
- Amazon Drive
- Amazon S3 対応クラウド サービス (Amazon S3、hicloud S3、および SFR NAS Backup)
- Backblaze B2
- Baidu Cloud
- Box
- Dropbox(Dropbox for Business も含む)
- Google Cloud Storage
- Google Drive(Google Drive for Work を含む)
- HiDrive
- hubiC
- MegaFon MegaDisk
- Microsoft OneDrive(OneDrive for Business を含む)
- Microsoft Azure
- OpenStack Swift 対応クラウド サービス (IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK)
- WebDAV
- Yandex Disk
新しい接続の作成
Synology NAS とパブリック クラウド サービスの間でファイルを同期するには、ユーザー認証情報を使用して Cloud Sync との接続を確立し、サービス プロバイダーとリンクする必要があります。
新規接続の作成方法:
- Cloud Sync のユーザー インターフェイスで左下角にある [作成] アイコンをクリックすると、ウィザードが起動します。
- ファイルを同期するパブリック クラウド サービスを選択し、[次へ] をクリックします。
- Dropbox、Baidu Cloud、Google Drive、Box、OneDrive、Amazon Drive、MegaFon MegaDisk、HiDrive、hubiC: お使いのユーザー認証情報でログインしてください。
- WebDAV: サーバー アドレス、アカウント、パスワードを入力します。 サーバー アドレスは、以下で指定されている形式に従う必要があります。
- 対象の WebDAV サーバーの http または https URL をコロンの後にカスタム ポート番号とともに入力します。例:http://mywebdavserver.synology.me:5005 または https://mywebdavserver.synology.me:5006
- URL が http または https を表示しない場合、Cloud Sync は http 経由でサーバーに接続します。
- ポート番号が URL で指定されていない場合、Cloud Sync は http 接続でポート番号 80 にアクセスし、https 接続でポート番号 443 にアクセスします。
- パスは、URL に添付されることが可能です。例:https://mywebdavserver.synology.me:5006/webdav/folder
- Yandex: アカウントとパスワードを入力します。
- Google Cloud Storage: お使いのユーザー認証情報によってログインし、次にプロジェクト ID と Bucket 名を入力します。
- IBM Softlayer: ユーザー名と API キーを入力し、次のページで地域と Container を選択します。
- RackSpace: ユーザー名と API キーを入力し、次のページで地域と Container を選択します。
- OpenStack 対応クラウド サービス: ID サーバー アドレスを入力し、サーバーがサポートしている KeyStone プロトコルのバージョンを選択します。
- バージョン 1.0: ユーザー名および API キーを入力します
- バージョン 2.0: ユーザー名、パスワード、テナント ID、テナント名(オプション)を入力します。
- バージョン 3.0: ユーザー名、パスワード、テナント ID、テナント名(オプション)、ドメイン ID、ドメイン名(オプション)を入力します。
- ID サービスを経て、次のページで地域と Container を選択できます
- S3 ストレージ: サーバーを選択し(Amazon S3、Amazon S3 China またはサーバーアドレスを直接入力してください)、次に、アクセスキー、シークレットキー、Bucket 名を入力します。 ユーザー指定の S3 サービス ホストを入力する場合は、[S3 サーバー アドレス] フィールドに、「s3.amazonaws.com」または「api.suite-stockage-cloud.sfrbusinessteam.fr」のように入力します。
- hicloud S3: アクセス キー、秘密鍵、Bucket 名を入力します。
- SFR NAS バックアップ: アクセス キー、秘密鍵、Bucket 名を入力します。
- Microsoft Azure: サーバーを選択し、Blob Storage Access キーを入力して、Blob Container を選択します。
- Backblaze B2: アカウント ID とアプリケーション キーを入力し、Bucket を選択します。
- Alibaba Cloud OSS: アクセス キーとシークレット キーを入力し、Bucket を選択します。
- 認証が完了したら、次のフィールドを記入して [次へ] をクリックします。
- タスク名: この名前は接続リストに表示されます。
- ローカル パス:ローカル フォルダを選択します。 このフォルダ内すべてのディレクトリとファイルがリモート フォルダに同期されます。
- リモート パス:リモート フォルダを選択します。 このフォルダ内すべてのディレクトリとファイルがローカル フォルダに同期されます。
- 同期方向:同期は、[双方向]、[ローカルでの変更のみをダウンロードする]、[ローカルでの変更のみアップロードする] のいずれかを選択します。
- [データ暗号化] をチェックし、クライアント側のデータ暗号化を有効化します。
- 必要であれば、[同期元フォルダでファイルを削除しても同期先フォルダではファイルを削除しない] をチェックします。
- スケジュール設定: このセクションに行きファイル同期のスケジュールを有効化してください。
- 同期設定をさらに調整するには、[詳細設定] をクリックします。
- 特定のファイルを同期しないようにするには、最大ファイルサイズの上限を設定するか、特定のファイル名またはファイル名の拡張子を除外する、または同期しないフォルダのチェックマークを外します。
- フォルダ: 同期しないサブフォルダのチェックマークを外します。
- 最大ファイル サイズ: ファイルが指定したサイズよりも大きい場合は同期されません。
- ファイル名: 指定されたファイル名を持つファイルは同期されません。
- ファイル拡張子: 指定した拡張子を持つファイルは同期されません。 *.[拡張子] を表に追加します。例:*.iso。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
- 各ユーザーの認証情報は、ひとつの接続を作成することにのみ使用できます。 異なるユーザー認証情報で複数の接続を作成することは可能ですが、同じユーザー認証情報で接続を重複することはできません。
- Baidu の制限上、同期は Baidu Cloud ストレージの [マイ アプリケーションのデータ] > [Cloud Sync] フォルダーに行うことが可能です。
- ピリオド (.) またはスペースで終わるファイル名またはフォルダ名は、「ファイル名._DiskStation_変更日_TailCharacterConflict」のように名前が変更されます。
- WebDAV を介して Cubby を使用する場合、ファイルを含むフォルダを削除すると、同期後に Cubby サーバーがそのファイルを再作成します。 (たとえば、「フォルダー /A」を削除したとすると、Cubby はフォルダーとそのコンテンツを「フォルダー /a」としてダウンロードします。)
- 一般的に、次のような状況下では、ファイルが Cloud Sync で同期されません。
- フォルダのパスまたはファイルのパスに次の文字が含まれている:
: \ /
- ファイル名が次のいずれかで始まる:
._ ~.SYNOPPSDB
- ファイル/フォルダ名が以下のような名前であるか、以下の文字列が含まれている:
.ds_store desktop.ini @eadir thumbs.db .SynologyWorkingDirectory #recycle Icon\r $Recycle.Bin @sharebin @SynologyCloudSync cloudsync_encrypt.info
- フォルダのパスまたはファイルのパスが 2048 文字を超えている。
- ファイル名が 255 文字を超えている。
- フォルダまたはファイルが、マウント ポイントまたは外部ストレージ デバイスに位置している。
- 特殊なケースとして、次のような状況下では、ファイルは Cloud Sync で同期されません。
- Google Drive の場合:
- 単一のファイルのサイズが 5 TB を超えている。
- Baidu Cloud の場合:
- ファイル名の始めにピリオド (.) が使われている。
- ファイル/フォルダ名が以下のような名前であるか、以下の文字列が含まれている:
.baohe .cache
- フォルダまたはファイル名に次の文字が含まれている:
* ? \ " < > |
- Dropbox の場合:
- ファイル名が次のいずれかで始まる:
.dropbox .cache
- ファイル/フォルダー名が次のような名前であるか、次の文字列が含まれる:.dropbox。
- Box の場合:
- 単一のファイルのサイズが アカウントの上限 を超えている。
- ファイルの形式が bookmark。
- OneDrive の場合:
- ファイルの形式が note ドキュメント。
- 単一のファイルのサイズが 10 GB を超えている。
- ファイル名がスペースで始まっている。
- フォルダが他の人達と共有されています。
- フォルダまたはファイル名に次の文字が含まれている:
* ? \ " < > |
- OneDrive for Business の場合:
- 単一のファイルのダウンロード サイズが 10 GB を超えている。
- ファイル名が 128 文字を超えている。
- フル ファイルパスが 208 文字を超えている。
- フォルダまたはファイル名に次の文字が含まれている:
* ? \ " < > |
- フォルダ名が以下の文字を含む:
# % {
- フォルダまたはファイル名が、スペースまたは次の文字で始まっている:
" ~ " " . "
- フォルダまたはファイル名が次の文字で終わる:
" . "
- ファイル名に次が含まれています:
ehthumbs.db .ashx .asmx .json .soap .svc .xamlx
- このファイルには、次の拡張子が付いています
asmx ds_store htc swf jar aspx master ascx xap
- フォルダやファイル名が次のいずれかに該当:
フォーム
- フォルダ名が次を含む:
_vti_
- hubiC の場合:
- 単一のファイルのサイズが 5 TB を超えている。
- フォルダー名が次のような名前であるか、次の文字列が含まれている:.ovhPub。
- Google Cloud Storage の場合:
- 単一のファイルのサイズが 5 TB を超えている。
- フォルダのパスまたはファイルのパスに次の文字が含まれている:
* ? # [ ]
- ファイル/フォルダー名が空白。
- フォルダのパスまたはファイルのパスが 1024 文字を超えている。
- OpenStack Swift 対応クラウドサービス (IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK):
- フォルダのパスまたはファイルのパスが 1024 文字を超えている。
- フォルダのパスまたはファイルのパスに次の文字が含まれている:
?
- Amazon Drive の場合:
- 単一のファイルのサイズが 45 GB を超えている。
- Amazon S3 対応クラウドサービス (Amazon S3、Hicloud S3、および SFR Stockage):
- フォルダのパスまたはファイルのパスに次の文字が含まれている:
" < > | { ^ } % ` ] [ ~ #
- Amazon S3 および SFR ストレージ:
- フォルダのパスまたはファイルのパスが 1024 文字を超えている。
- hicloud S3:
- フォルダのパスまたはファイルのパスが 255 文字を超えている。
- 単一のファイルのサイズが 1 TB を超えている。
- Amazon S3:
- 単一のファイルのサイズが 5 TB を超えている。
- SFR の場合:
- 単一のファイルのサイズが 3.9 GB を超えている。
- Microsoft Azure:
- 単一のファイルのサイズが 195 GB を超えている。
- フォルダ名またはファイル名が .synoemptyblob となっている。
- フル ファイルパスが 1024 文字を超えている。
- ファイル名が 255 文字を超えている。
- Backblaze B2:
- フォルダー名が次のような名前であるか、次の文字列が含まれる:.bzEmpty。
- フル ファイルパスが 1000 文字を超えている。
- Alibaba Cloud OSS の場合:
- フォルダのパスまたはファイルのパスが 1023 文字を超えている。
- 単一のファイルのサイズが 48.8 TB を超えている。
- MegaFon MegaDisk の場合:
- フォルダのパスまたはファイルのパスに次の文字が含まれている:
* ? " < > |
- 同期しないファイル名を設定する場合、Windows では、ファイル名の小文字と大文字を区別しません。そのため、大文字および小文字でのみ異なる名前は、同じファイル名として認識されます(例: A.txt および a.txt)。しかし、Linux と Mac システムでは、これらは別のファイル名として認識されます。
- Cloud Sync は Microsoft OneDrive と同じように、OAuth 認証規格に準拠します。 認証を完了するために、OAuth2 は別のサーバーを必要とします(Synology でホストされ、台湾に位置しています)。 お使いの Synology NAS はお客様のアカウント パスワードを保存または維持しません。 お使いのユーザー認証情報は、ファイルの転送と同期のみの用途で使用されます。 Cloud Sync は、連絡先などの個人的なアカウント情報にアクセスすることや、公開することはありません。
- Cloud Sync は、単一のファイル サイズ制限を強制しません。 パブリック クラウド サービスの許容範囲内でファイルを同期することができます。
- Megadisk サポートにより、Synology NAS を Megadisk のバックアップ ストレージとして使用することができます。 注意:所在地行や、さまざまな条件により、Synology NAS から Megadisk へのアップロード速度が制限されることがあります。このため、Synology NAS のバックアップ ストレージとして Megadisk を使用することはお勧めしません。
- Google Cloud Storage Nearline ストレージ クラス は、頻繁に変更されないデータように設計されています。したがって、ファイルの編集または削除を行う際には、早期削除手数料が発生することがあります。
- Google Cloud Storage にアップロードすると、Cloud Sync は、オブジェクトのバージョン管理はできなくなります。
- 1 個のファイルが、割り当てられたセグメント サイズを超えた場合は、Dynamic Large Objects を使用して OpenStack Swift がそのファイルをアップロードします。
- OpenStack Swift Container の名前は 255 文字以内である必要があります。また、「/」を含むことはできません。
- Amazon Drive は、中国および日本の Amazon でのログインに対応していません。 Amazon Drive が提供する、プラットフォームの制限を参照してください。
- データ暗号化:
- データの暗号化を行うには、リモート ルート フォルダへの読み書き権限が必要です。
- 暗号化を有効にしたら、無効化を行うことや、パスワードの変更を行うことはできなくなります。
- NAS 上のローカル ファイルは暗号化されません。
- 暗号化キーは、各パブリック クラウド アカウントごとに 1 つずつあります。
- 暗号化を有効にすると、Cloud Sync がパブリッククラウドに、@SynologyCloudSync という名前のフォルダを作成します。 そのフォルダ内のファイルは変更しないでください。
- 初めて使用するときには、[設定] に [エクスポート] ボタンが表示されます。 このボタンをクリックすると、キーがエクスポートされ、安全な場所に保管されます。
- Amazon Infrequent Access Storage は、頻繁に変更されないデータ用に設計されています。したがって、ファイルの編集または削除を行う場合には、早期削除手数料が発生することがあります。
- Google Drive 同期タスクを [リモート チェンジのみをダウンロード] に設定すると、Google Docs のオフライン コピーの保存に、[Google オンラインドキュメントを Microsoft Office または jpeg フォーマットに変換します] を有効にすることもできます。 オフラインの Office 文書に行った変更は、Google Docs には変換・更新されないことに注意してください。
- [高度な整合性チェックを有効にする] にチェックマークを付けると、Cloud Sync は、同期の結果の整合性チェックを拡張するために、パブリック クラウドと NAS 間で、各ファイルのハッシュ(ファイル サイズおよび最終更新時刻に加えて)を比較します。 これには、より多くの時間とシステム リソースが必要になります。なお、これは、パブリック クラウドが詳細な属性に対応状況に依存します。 詳しくは、ページの最下部を参照してください。
- Backblaze B2 Bucket 名の長さは、最低 6 文字、最大 50 文字である必要があります。 「b2-」で始まる名前は使用できません。
- Google Photos のファイルを Cloud Sync から Synology NAS に同期するには、Google Drive を起動して [Google Photos] > [設定] > [全般] > [Google Photos フォルダを作成] に移動して [Google Photo をマイドライブのフォルダに自動的に追加する] をクリックし、[終了] で終了します。 その後、Cloud Sync でタスクを作成し、Google Photos フォルダをリモート パスとして選択してください。
接続の管理
接続の作成に成功したら、接続情報の表示や変更を行うことができます。
接続を管理する:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [概要] タブで、[管理] をクリックし、以下のいずれかを行います。
- 同期を一時停止: 同期を一時停止します。
- 同期を再開: 同期を再開します。
- リンク解除: Synology NAS とパブリック クラウド サービスの接続を切断します。
- 接続を編集: パブリック クラウド アカウントの認証が削除されたり、期限が切れた場合、[接続の編集] をクリックすると、情報がアップロードされ再接続します。
スケジュールーの設定の管理方法:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [スケジュール] > [スケジュール設定] を選択し、次の項目を設定します。
- [有効化]ボックスをチェックして、ファイル同期のスケジュールを有効化します。
- スケジュール グリッドを使用して、ファイル同期のスケジュールを設定します。
- 実行: 選択された期間中にファイル同期が実行されます。
- 停止: 選択された期間中にファイル同期はされません。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
バックアップ タスクは、停止モードに変わると消去されます。
接続設定を編集する:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [設定] > [全般設定] を選択し、次の項目を設定します。
- 接続名: この名前は接続リストに表示されます。
- ポーリング期間: Cloud Sync がパブリック クラウドとの同期を完了すると、Cloud Sync は設定時間が経過した後に同期を再開します。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
ポーリング期間とは、パブリック クラウド上の変更およびローカル フォルダに対する変更に対して Cloud Sync がポーリングを行う頻度を意味しています。 例えばポーリング期間を 1 時間と設定した場合、Cloud Sync は 1 時間に 1 度パブリック クラウドに接続し、ファイルの変更を検索します。 最大ポーリング期間は、1 日(86400 秒)です。
トラフィック制御の管理方法:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [設定] > [トラフィック制御] を選択し、次の項目を構成します。
- この値を 0 にすると、ファイル転送速度が無制限であることになります。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
注意:
トラフィック制御の設定は、パブリック クラウド接続全体に適用され、同時に転送されているすべてのファイルで共有されます。
S3 詳細設定の管理方法:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [設定] を開き、[Amazon S3 詳細設定] から次のいずれかを行ってください:
- Amazon S3:
- Amazon S3 および Hicloud S3:
- サーバー側の暗号化を有効にする (AES-256)。
- Amazon S3、Hicloud S3 および SFR Storage:
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
Alibaba Cloud OSS の詳細設定の管理方法:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [設定] に移動し、[詳細設定] で次のいずれかを行います。
- サーバー側の暗号化を有効にする (AES-256)。
- アップロード部分のサイズを選択してください。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
OpenStack Swift 詳細設定の管理方法:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [設定] を開き、[OpenStack Swift 詳細設定] から以下のいずれかを行ってください:
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
Backblaze B2 の詳細設定の管理方法:
- 左側のパネルの接続リストから、編集する接続を選択します。
- [設定] に移動し、[Backblaze B2] で次のいずれかを行います。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
同期タスク リストの管理
パブリック クラウド サービスに接続したら、同期タスクの表示、追加、削除、編集を行うことができます。
同期タスクの追加方法:
- 左側のリストから接続を選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- [作成] をクリックし、ウィザードに従って新規同期タスクを作成します。
注意:
同期するフォルダを選択する場合、同じ接続で、すでに同期したものと同じディレクトリのフォルダは同期できません。
同期タスクの削除方法:
- 左側のリストから接続を選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- 同期タスクを選択し、[リンク解除] をクリックします。
注意:
タスクへのリンクを解除すると、再びリンクする際に完全な再同期が必要になります。 新規接続の接続を行う際には、Cloud Sync が既存のファイルを自動的に比較し、変更された部分のみをアップロード/ダウンロードします。
Cloud Sync の選択的同期の設定の管理方法:
選択的同期は、ファイルのフィルター化や、パブリック クラウド サービスに同期するフォルダの選択を行うことのできる Cloud Sync の機能です。 選択的同期を活用すると、パブリック クラウド サービス上に必要なファイルのみを保管できます。また、その逆も同じように可能です。
- 左側のリストからパブリック クラウド サービスを選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- 同期タスクを選択し、[編集] をクリックします。
- [フォルダ] タブを開き、次のことを行ってください。
- 同期するフォルダを選択します。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
- [ファイルのフィルタ] タブでは、次のようなことが可能です。
- [ファイルサイズでフィルター] の中で、ファイルの最大サイズを設定することで、特定のファイルが同期されないようにできます。
- 最大ファイル サイズは 1 ~ 10240 MB の範囲で設定してください。「0」は無制限を意味します。
- [フイル形式でフィルタ] 下では、ファイル名を入力することや、同期しないファイルやファイルの拡張子のチェックマークを外すことで特定のファイルを同期されないようにすることができます。
- ファイル名: 指定したファイル名を持つファイルは、パブリック クラウドとは同期できません。 ファイル名の長さは、最長 255 文字です。
- ファイル拡張子: 指定したファイルの拡張子は、パブリック クラウドには同期されません。 *.拡張子 を表に追加します。例:*.iso。 ファイルの拡張子の長さは、最大 255 文字です。
- [適用] をクリックして、設定を保存します。
同期方向の変更方法:
- 左側のリストからパブリック クラウド サービスを選択します。
- [タスク リスト] タブを選択します。
- 同期タスクを選択し、[タスク設定] をクリックします。
- [設定] タブで以下のいずれかを設定します。
- 同期方向:同期は、[双方向]、[ローカルでの変更のみをダウンロードする]、[ローカルでの変更のみアップロードする] のいずれかを選択します。
- 必要であれば、[同期元フォルダでファイルを削除しても同期先フォルダではファイルを削除しない] をチェックします。
注意:
デフォルトでは、Cloud Sync は新しく追加されたファイルやフォルダすべてを同期します。
DSM システム トレイから Cloud Sync を管理する
Cloud Sync をインストールして起動した後は、パッケージ アイコンが DSM システム トレイの右上の角に表示されます。 Cloud Sync を容易かつ効率よく管理することや、システム トレイから次の操作を実行することができます。
- 最近変更したファイルの監視。
- 転送速度と現在の転送の進捗状況の表示。
- 接続の一時停止または再開。
- ペアリングした同期フォルダを開く。
- Cloud Sync の起動。
設定
管理者は右下の [管理者制御] 下の [設定] アイコンをクリックし、Cloud Sync データベースの場所、最大同時アップロード/ダウンロード数、維持する最大ログ数の指定や、管理者モードへの切り替えを行うことができます。
データベースの場所の指定方法:
- [データベースの場所設定] ドロップダウン メニューでボリュームを選択します。
- [OK] をクリックし、設定を保存します。
同時アップロード/ダウンロード数の指定方法:
- [同時アップロード/ダウンロード数] ドロップダウン メニューで数字を選択します。
- [OK] をクリックし、設定を保存します。
履歴ログの最大記録数の指定方法:
- [最大記録] フィールドで、5 から 100000 の数字を入力します。
- [OK] をクリックし、設定を保存します。
管理者モードを有効化する
- [管理者モード] ドロップダウン メニューで [有効化] を選択し、すべての Cloud Sync ユーザーの接続を管理します。 概要の [ユーザー アカウント] または [クラウド タイプ] によって、これらの接続の順を指定できます。
- [OK] をクリックし、設定を保存します。
上級ユーザー向け
確実にファイルやフォルダを同期させるには、次の点に注意してください。
パブリック クラウドのサポートされている属性
プラットフォーム |
ファイルのハッシュ |
最終変更時間 |
Dropbox |
X |
O |
Google Drive |
O (md5) |
O |
Baidu |
O (md5) |
X |
Box |
O (sha1) |
O |
hubiC |
O (md5) |
O (1) |
Amazon S3 |
O (md5) |
X |
WebDAV |
X |
X |
Yandex |
X |
X |
Amazon Drive |
O (md5) |
X |
MegaFon |
O (md5) |
O |
OpenStack Swift |
O (md5) |
O (1) |
Google Cloud Storage |
O (md5) |
O (1) |
Microsoft OneDrive |
O (sha1) |
O |
Microsoft OneDrive for Business |
X |
X |
Microsoft Azure |
O (md5) |
O (1) |
Backblaze B2 |
O (sha1) |
O (1) |
Alibaba Cloud OSS |
O (md5) |
X |
1: これらのパブリック クラウド プロバイダーは、最終変更時間の属性の更新を許可していません。ただし、Cloud Sync のようなサードパーティ アプリ用のカスタム ファイル属性フィールドを提供しています。 Cloud Sync は、カスタマイズしたファイル属性フィールドに最終変更時間を保存します。 これは、Cloud Sync の最終変更時間がパブリック クラウド Web インターフェイスやその他の同期クライアントで更新されないことを意味します。
注意:
- Box、Dropbox、Google Drive、MegaFon、および OneDrive のみが、第三者が前回の修正時間を更新することを許可しています。これは、他のパブリック クラウド サービスの前回の修正時間は常に、ファイルがアップロードされた時間になる、ということを意味します。
- ハッシュの値は、マルチパート アップロード経由で Amazon S3 にアップロードされたファイルには使用できません。
- ハッシュの値は、マルチパート アップロード経由で Alibaba Cloud OSS にアップロードされたファイルには使用できません。
- ハッシュの値は、Dynamic Large Object アップロード経由で OpenStack Swift にアップロードされたファイルには使用できません。
- ハッシュ値は、b2_upload_part アップロード経由で Backblaze B2 にアップロードされたファイルには使用できません。
- Cloud Sync は、Google Cloud Storage の md5 ハッシュを使用します。 コンポジット オブジェクト の crc32 ハッシュは適用されません。
パブリック クラウド サービスに同期されないメタデータ:
- UNIX 読み込み/書き込み権限および実行権限。
- Windows ACL。
- Mac の拡張属性。
- フォルダが前回変更された時間。
- ファイルの最終変更時間 (Baidu Cloud、Microsoft OneDrive for Business、Amazon S3、Amazon Drive、WebDAV、Yandex、および Alibaba Cloud OSS)。
競合するコピーに対するデフォルトの操作:
ローカル Synology NAS とリモート パブリック クラウド アカウントの両方で、ファイルまたはディレクトリが同時に変更された場合には、Cloud Sync はローカルの変更を可能な限り維持しようとします。また、クラウド サービスがバージョニングに対応している場合は、リモートでの変更は 1 つのバージョンとして保存されます。
次のクラウド サービスは、Synology NAS がシステム ハイバネーションに切り替わらないようにします。
- hubiC
- Amazon S3 対応クラウド サービス (Amazon S3、hicloud S3、および SFR NAS Backup)
- WebDAV
- MegaFon MegaDisk
- Google Cloud Storage
- OpenStack Swift 対応クラウド サービス (IBM SoftLayer、RackSpace、RackSpace UK)
- Microsoft Azure
- Backblaze B2
- Alibaba Cloud OSS
システム ハイバネーションに影響を及ぼす可能性のあるサービスについての詳細は、この FAQ を参照してください
Cloud Sync が Baidu Cloud から同じファイルをダウンロードし続けるのはなぜですか?
ファイルを Baidu Cloud にアップロードすると、Cloud Sync は両側のファイルのハッシュを比較して整合性を確認します。 多くの場合、Baidu は不正なハッシュ値に反応するため、Cloud Sync はこのパブリック クラウド上のファイルと Synology NAS 上のファイルの検出を試行します。 そのため、Cloud Sync はバージョンの調整を試行し、再び同期を行うことから、同じファイルを繰り返しダウンロードしてしまいます。
Cloud Sync が他のクラウド サービス PC のアプリケーションよりも遅いのはなぜですか?
次のような制限により、Cloud Sync ではパブリック クラウド サーバーとのファイル同期が、公式の PC アプリケーション(Dropbox や Baidu など)よりも遅くなる場合があります。
- クラウド サービス プロバイダーによる速度制限: このトピックに関連した情報を発信しているパブリック クラウド サービスのプロバイダーはありません。ただし、パブリック クラウド サーバーは専用のトンネル/プロトコルを介して、公式の PC アプリケーションと通信しているか、サーバーにアクセスしているサードパーティのアプリケーション(Cloud Sync など)に定期的に帯域制限をかけている可能性があります。
- 増分アップデートなし: 一部のクラウド サービス プロバイダーは開発者に、ファイルの変更を追跡するためのパブリック API をリリースしていません。 つまり、一部の変更を行っただけでも、ファイルが更新される度に Cloud Sync は毎回ファイル全体を再ダウンロードして同期する必要があります。 一方、クラウド サービス プロバイダーの公式 PC アプリケーションは、変更したビットのみを再ダウンロードして同期することができます。そのため、同期時間が短くなります。
- ローカル ネットワークの同期なし: 一部のパブリック クラウド サービスのプロバイダーは、同じローカル エリア ネットワーク (LAN) 内の既存のクライアントから 1 つのクライアントにファイルを取得させることのできる、LAN 同期を提供しているため、同期速度が飛躍的に高まります。 ただし、LAN 同期はクライアント コンピュータに通知せずに、そのコンピューターのファイルにアクセスします。そのため、セキュリティ上の脆弱性が発生する可能性があります。 このため、Cloud Sync には、この機能は含まれていません。
上記のような制限がありますが、Cloud Sync の同期性能の向上は継続されます。また、Synology NAS の安全性とセキュリティの維持も維持されます。